
■またもや一本の電話から
ある日。サウンドデンの藤本社長から一本の電話が。
「カンノのパワーアンプが出てきたんだけど、聞いてみる?」
McIntoshのプリ&パワーアンプにかなり満足していたので、さほどの興味は無いものの、カンノいえば、質の良い手作りアンプメーカーというイメージがありましたし、それまで使っていたMC240と比較しても
1,左右独立のアンプである
左右チャンネルごとにということですから、電源も別個、回路も別、ということで、元来左右異なった信号をそれぞれ独立して扱うという音質重視型。
2,スピーカーの製造年度により近い設計思想
ウエスタンエレクトリックのアンプを徹底的に解析して忠実に再現されたというこのアンプ。シンプルで非力なれど、能率の高いAltec820にはなんら問題ありません。当時想定された再生状況により近づくということで、素性、相性に期待がもてます。
ということで、早速自宅試聴となりました。
■またもや即決(笑)
早速音出しです。
そして即断(爆)
いやあすばらしい。まず前述の1,にも出た左右独立のメリットが非常に感じられます。ステレオアンプと比較して、一番は定位と音像が非常に正確になった。例えば、これまでは「ピアノがだいたいこのあたり」という定位感であったものが、「ピアノはここ」になるくらい、ビッシリ定位します。しかもアタックの強弱で位置がブレていたのですが、それもビッシリドッシリ動きません。すごい。
また、音像も多少大きくなったり小さくなったりと不安定であったのですが、これも完全に安定しています。
音色には関係ないことですが、この辺の違和感は、演奏に没頭できるかどうかにかかってくるぐらい、重要なのです。
音色ですが、マッキンと比較して、非常に大人しい音質です。繊細でありながらドッシリとした安定感のある、音の濃度、質量を感じさせる表現です。弦は弦らしい、打楽器は打楽器らしい説得力のある音色も魅力です。トランジェントも良いです。演奏にメリハリがあり楽しい。
という訳で、この300Bシングルアンプにすっかり魅了されてしまいました。

ちなみにカンノの先代が手がけた旧タイプらしいス。
■もっと生かしたい
以前はマッキンのプリ+パワーの組み合わせでしたが、これはマッキン・マジックなればこそ。素性のいいこのアンプの良さを生かすにはより鮮度の高い信号を、ということでプリアンプは外しました。
ボリュームはDentecのアッテネーターで行うことに。
うーん、これも正解。これでマッキンのころよりもナローレンジであるというのが信じられません。
鮮度の高く付帯音のない正確な情報を素性の良いアンプで増幅し、ピックアップの良い高能率スピーカーで再生する。
いやあ、こんな音になるなんて。
■真空管、Sylvania 6SN7GTW JAN(軍箱)に変更(2004.09.04)
■ヒューズをスーパークライオ品に交換(2004.12.12)
■内部パーツを中心にファインチューン(2005.9)
