ドライバーユニットの振動板がダイアフラムです。
うちでは元々のオリジナルに換えて、ラジアンというメーカーのダイアフラムを取り付けています。
うちのようなビンテージスピーカーでは、オリジナルに越したことはない、というのが定説ですが、KOZY STUDIOのページを訪ねて、ダイアフラムの交換に興味を持ちました。
ヘラ絞りでは(中略)ボイスコイルの動きにダイアフラムが忠実に追随します。ラジアン製のダイアフラムはFFTによる測定でもこの混変調歪みの少なさが実証されています。
なるほど。
1)アルミや、マイラーフィルムなど、音質の良い素材の採用
2)「ヘラ絞り」というダイアフラムを理想的な形状にするための加工方法
によって、共振の少ない、動きの良いダイアフラムなんですね。
価格も目ん玉飛び出すような値段ではないので、気軽に頼んでみました。
ダイアフラムを交換して一番変わったのは、
1)ピーキーな高音に対して、音の歪みが無くなった
2)楽器の音色が非常に正確で素直になった。
で、これで当分聴いていたのですが、内部配線を加工するに当たり、スピーカーキャビネットを開けることになったので、ダイアフラムをオリジナルに戻し、ラジアンのダイアフラムをクライオ処理に出してみることにしました。
そして本日、サウンドデンの藤本社長に来て頂いて、クライオ処理済みのラジアンダイアフラムを取り付けてみました。
オリジナルに戻して2週間聴いていましたが、やはり歪みは発生していましたし、楽器によっては音色に不自然なところがある。しかし、高音の伸び、というか音場が積極的に前後に広がる感じはありました。
で、ラジアンはというと、取り付けて第一声は、
「あ〜、やっぱりこっちのピアノの音が好きだ!」でした。
最初に聴いたのはコレ
ペーター・ノーダール・トリオ
ザ・ルック・オブ・ラブ
ASCの堤さんに教えて頂いたノリディック・ジャズの第一人者です。北欧の凛とした冬の針葉樹林を眺めているよう...行ったこと無いけど(笑)アンニュイな雰囲気が心地よいアレンジ・演奏です。
6曲目の冒頭、静寂の中にシンバルの音色が音場全体に広がります。
やっぱりこっちのダイアフラムの方が音色は素直な気がします。また、アタック音もしっかりちゃんと追従している感じ。ちょっとタイトな傾向ですが、それが影響してか低音も締まりましたね。
社長も
「いきなり鳴っちゃったねえ。ちょっと中高音のレベル上がったんじゃない?」
クライオ処理で材質の粒子が揃ったことでダイアフラムの動きも良くなったのでしょうか。
以前の音質の良さにに加えて、信号に対するレスポンスにストレスが無くなったという印象です。
車のエンジンに例えるとスロットルを開くより先に回る感じ。これが極限の調整をされたピックアップの良いレーシングエンジンの印象です。これに近いと言えばちょっとホメ過ぎか。
*あくまで私の主観による印象ですから、あまねくドライバー使いが幸せになれるとは限りません。クライオ処理によってモノの物性は変わりますので、私も「自己責任」でやっとります。
私の場合は好みにもマッチして大成功!でしたけれども。
